菅義偉首相の目玉政策の1つである「携帯電話料金引き下げ」を受けてさっそくソフトバンクから新たな料金プランが発表されました。
ただし新料金プランが設定されたのはソフトバンクではなくサブブランドの「Y!mobile」。ソフトバンクに期待していた人にとってはちょっと拍子抜けでしょうか?
とはいえKDDIも同様にサブブランドのUQモバイルにおいて新料金プランを発表しているので、今後ドコモも含めてどのような動きが見られるのか注目です。
データ容量20GBの「シンプル20」
ソフトバンクは10月28日(水)、サブブランドであるY!mobileの料金プランにおいて、データ容量20GB、4,480円の新料金プラン「シンプル20」を2020年12月下旬より提供することを発表。
20GBの大容量データ通信をより安価に利用したいというニーズの高まりを受け、シンプルかつ分かりやすいスマホ向けの料金プランとして、「シンプル20」の提供を2020年12月下旬にダブルブランドの柱である“ワイモバイル”で開始します。
ソフトバンク HPより引用
同日KDDIから発表があったUQモバイルの新料金プランは既存の「スマホプラン」の「S」「R」に「V」を追加するという内容でしたが、Y!mobileの料金プランは既存の「スマホベーシックプラン」とは別建てで「シンプル20」という新たな料金プランを増設したのが特徴。
UQモバイルの新料金プラン(3,980円)に比べると料金は若干高いですが、その代わり「10分以内の国内通話は無料」というサービスが付いています。
サービス | スマホベーシックプラン | シンプル20 | ||
S | M | R | ||
データ容量 | 2,680円 | 3,680円 | 4,680円 | 4,480円 |
月額料金 | 3GB | 10GB | 14GB | 20GB |
超過時速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
ちょっと待って「スマホベーシックプランR」よりデータ容量が多くて料金も安いって、なんかバランスがおかしくない?
ところが「スマホベーシックプラン」とは別建てっていうところがポイントでサービス内容がちょっと違うのよ。
「スマホベーシックプラン」ではオプションや各種割引サービスが適用できますが、新たに提供される「シンプル20」では「データ増量オプション」「新規割」「おうち割 光セット」「おうち割 でんきセット」「家族割引サービス」の適用は不可となっているようです。
「データ増量オプション」「新規割」「おうち割 光セット」「おうち割 でんきセット」「家族割引サービス」は適用できません。
ソフトバンク HPより引用
うーん、なんだか微妙なところだよねー。
「データ容量はある程度ほしい」「でも割引も適用したい」っていう人はソフトバンクの料金プランの方へ流れるようにする狙いがあるのかもね。
来春めどにMNP転出手数料を完全撤廃
新料金プランと合わせてもう一つ発表されたのがMNP転出手数料の完全撤廃。
総務省の有識者会議で無料化の方向性が示されたウェブ窓口(My SoftBank、My Y!mobile)だけでなく、店頭(ソフトバンクショップ/ワイモバイルショップなど)やコールセンターを含む全ての受け付け窓口におけるMNP転出手数料を、来春をめどに完全に撤廃します。
ソフトバンク HPより引用
これも携帯料金の引き下げと同様に総務省が10月27日に発表した「アクションプラン」3つの柱の1つである「事業者間の乗換えの円滑化」の内容を受けての取り組みだと思われます。
MNP について、MNP の利用者にとってより使いやすいものとするため、MNP 引き 止めのためのポイント付与等の過度な引き止め行為の禁止、オンライン受付の 24 時間化等による MNP 利用環境の改善及び手数料の原則無料化等のための制度整備を 行う。
総務省 HPより引用
しかし総務省が求める、オンライン受付の場合の手数料の原則無料化、よりさらに1歩進んで「店頭やコールセンターを含む全ての受け付け窓口におけるMNP転出手数料の完全撤廃」というところまで踏み込んでいます。
MNP転出手数料がなくなるのは嬉しいねー。
3,000円はけっこう大きいもんね。