「電話リレーサービス料」というのを聞いたことがあるけど、いったい何のために徴収するのか分からない? という人は多いのではないでしょうか。
名前の通り「電話リレーサービス(2021年7月1日から開始)」に関わる料金のことなのですが、さて、一体どういったサービスなのでしょうか?
※アイキャッチ画像及びトップ画像は一般財団法人 日本電話リレーサービス HPより引用
電話リレーサービスとは?
サービス内容
電話リレーサービスとは、聴覚や発話に困難のある方(以下「聴覚障害者等」といいます。)と聴覚障害者等以外の者との会話を、通訳オペレータが手話・文字と音声を通訳することにより電話で双方向につなぐサービスです。 令和3年7月1日から開始予定です。
総務省HPより引用
「電話リレーサービス」とは、聴覚障害者と聴覚障害者等以外の人との会話が電話で可能となるようにするサービス。
双方の会話を通訳オペレータが「手話」などを利用して通訳を行い、24時間365日、双方向での利用が可能です。
通話料について
聴覚障害者(聞こえない方)が発信する場合の通話料は以下の通り。
■月額料ありプラン(1分あたり)
月額料1番号あたり:178.2円
固定電話着:5.5円
携帯電話着:33円
緊急通報、フリーダイヤル:無料
■月額料なしプラン(1分あたり)
固定電話着 16.5円
携帯電話着 44円
緊急通報、フリーダイヤル:無料
きこえる人が発信する場合の通話料は以下の通り。。
電話のかけ先が「電話リレーサービスに登録している利用者」の場合、特別な利用料は発生しないが、IP電話(050番号)へ発信する際の電話料金が適用される。
※IP電話(050番号)の通話料に関する詳細は契約している電話会社へ要確認。
電話提供事業者の負担金について
「電話リレーサービス」の提供は、法律(「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律(令和2年法律第53号)」)に基づいて、電話提供事業者の負担金により成り立っています。
多くの電話提供事業者は、この負担金を「電話リレーサービス料」として利用者に請求します。
参考として数社(※)において、2021年7月~2022年1月利用分において1番号あたり1.1円/月が請求されます。楽天モバイルについては2021年8月~2022年1月利用分として1番号あたり1円/月を請求。(2021年6月5日現在)
※ドコモ、au、ソフトバンク、UQもモバイル、Y!mobile、mineo、IIJmioなど
まとめ
「電話リレーサービス」は、緊急通報(110番、118番、119番)のサービスを維持している「ユニバーサルサービス料」と似たような仕組みというわけですね。
日頃利用しているサービスが実はこういった仕組みで運用されていたということを初めて知ったという人も多いかもしれませんね。
請求書の記載だけを見て「なんだか得体の知れない料金を徴収されている」と、思っていた人も、これらには重要な役割があったということが理解いただけるのではないでしょうか。