乗り換える前に知っておきたいUQモバイルのメリットとデメリット
※UQモバイルは2023年5月31日を以て「くりこしプラン +5G」の受け付けを終了し、2023年6月1日より「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン 」の受け付けを開始。
ドコモ、au、ソフトバンクといった大手通信キャリアに比べて安い料金が魅力の格安SIMですが、その分どこかにしわ寄せがあるというのは当然のこと。
よく言われるのは、通信速度が遅いだとか、サポートがじゅうぶんでないとか・・・ 。
まあ、ある程度は我慢しなきゃならないところはあるよね。その分安いんだから。
そうよね。でも事前にどういうメリット・デメリットがあるのか把握しておけば納得できるんだよね。
というわけでここでは「UQモバイル」のメリット・デメリットを詳しく解説したいと思います。
UQモバイルのメリット
「UQモバイル」を利用するうえでのメリットとしては以下のようなものがあります。
- 大手通信キャリア並みの通信速度。
- 最低利用期間と契約解除料は無し。
- 高速モードと節約モードの切り替えが可能。
- くりこしプランM/Lはデータ容量を使い切っても最大1Mbps。
- 余ったデータ容量を繰り越しできる。
- 店頭でのサポートあり。
大手通信キャリア並みの通信速度
「UQモバイルのメリットを何か1つだけあげて」と聞かれたら間違いなく「通信速度」をあげます。
「UQモバイル」は現在はauのサブブランドという位置付けですが、KDDIに統合される以前からすでに大手通信キャリア並みの通信速度を誇っています。
KDDIに統合されたことで今後はさらに改善されるのではないか、という声も聞かれるんですよ。
格安SIMを選ぶときに重要なポイントはやっぱり価格と通信速度なんだよねー。特に大手通信キャリアに比べると通信速度の質を心配する人は多いよね。
「UQモバイル」は以前から格安SIMの中では通信速度が断トツに優秀だったのよ。
実際にTwitterでUQモバイルの通信速度に関するツイートを調べてみました。
確かに通信速度に関しては心配は無さそうだね・・・
格安SIM選びでネット接続の快適さを優先するならUQモバイルは間違いなくおすすめだよ。KDDIに統合されたことで寧ろもっと安定するんじゃないかって言われてるしね。
最低利用期間と契約解除料がない
これもスマホを契約するときに気になるよねー。よく「〇年後に自動的に契約更新」とか「〇年以内に解約したら契約解除料が発生」とか・・・
いわゆる「〇年縛り」っていうやつね。ちょっと前までは格安SIMでも結構あったんだけど最近は少なくなってるわね。
「UQモバイル」には俗に言う「1年縛り」「2年縛り」といった最低利用期間はありません。またそれに伴う契約解除料といった違約金のようなものもありません。
くりこしプランM/Lはデータ容量を使い切っても最大1Mbps
格安SIMに限らず大手通信キャリアでもそうなんだけどスマホの利用状況次第では通信速度制限がかけられることがあるのよ。
そうそう! 急にモッタリして遅くなるんだよね。
「UQモバイル」では下記の条件を満たしてしまうと通信速度制限を課される場合があります。
●直近3日間の通信量が6GBを超えた場合
全てのプランが適用対象。0~24時までを1日として前日までの直近3日間の通信量が6GBを超えている場合は通信速度制限がかかる場合がある。通信速度制限の解除は直近3日間の通信量が6GBを下回った翌日に行われる。
●料金プランごとに利用可能な高速データ通信量を超えた場合
各料金プランで定められている基本データ容量を使い切った場合はその月の月末まで通信速度制限がかけられる。月替わりするタイミングで通信速度制限は解除される。
でも「くりこしプランM」「くりこしプランL」の場合はデータ容量を使い切って通信速度制限がかかっても最大1Mbpsでネット接続できるからそんなに不便じゃないんだよ。
普通、通信速度制限がかかると動画とか全然遅くて使えないんだけど1Mbpsだとどのくらいなの?
そうね、画質を落とせば動画でも観ることができるよ。SNSなんかは快適に使えるよ。重たい画像が多かったりすると表示されるのにちょっと時間がかかるけどね。
「くりこしプランM」「くりこしプランL」ならデータ容量もたっぷりあるし、使い切ったとしても最大1Mbpsならあまりデータ通信量に神経質になる必要がないね。
高速モードと節約モードの切り替えが可能
「くりこしプラン」では「高速モード」と「節約モード」を自由に切り替えることができます。
「高速モード」と「節約モード」って何が違うの?
「高速モード」は通常のデータ通信のこと。普段ネット接続してるときはこの状態ね。「節約モード」は通信速度を落とした状態のことで、この状態だとネットどれだけ接続をしてもデータ通信量はゼロなのよ。
【高速モード】
通常の状態。高速のデータ通信が可能。利用に応じでデータ通信量を消費する。
【節約モード】
通信速度を抑えた状態。いくら利用してもデータ通信量を消費することはないのでデータ容量は減らない。
くりこしプランS:最大300Kbps
くりこしプランM:最大1Mbps
くりこしプランL:最大1Mbps
なるほどー、だから「節約モード」っていうわけね。でもどのくらい遅くなるのかな?
データ容量を使い切って通信速度制限がかかったときと同じ状態になるのよ。
ふーん。じゃあ「節約モード」だと遅くてストレスなんじゃないかな・・・
「くりこしプランS」だとちょっと使い勝手が悪いかもね。でも「くりこしプランM」「くりこしプランL」なら「節約モード」でも最大1Mbpsだからかなり便利な機能なんだよ。
なるほどー。確かにこれは便利! ところで高速モード⇔節約モードの切り替えはどうやったらできるの?
UQモバイルの公式アプリ「UQ mobile ポータルアプリ」を使えば簡単に切り替えることができるわ。
余ったデータ容量を繰り越しできる
UQモバイルの「くりこしプラン」はデータ容量が3GB、15GB、25GBの3種類があるんだけど・・・
月に使えるデータ容量が3GB、15GB、25GBってことね。
そう。もしデータ容量を使い切れなかったら余った分は翌月に繰り越されるの。
例えばデータ容量15GBの「くりこしプランM」で当月5GBが余った場合、翌月は15GB+5GBで20GBを使うことができるのです。
おお~~、これならデータ容量がムダにならなくていいね!
それに節約して使えば翌月たっぷり使うことができるわよ。
店頭でのサポートあり
大手3社の新料金プラン「ahamo」「povo」「SoftBank on LINE」はオンライン専用の料金プランなので店舗でのサポートがなく、申し込みの手続きや問い合わせなどはオンラインで行う必要があります。
一方、UQモバイルには「UQスポット」と呼ばれる店舗が全国にあり「くりこしプラン」の申し込みをはじめとしたさまざまなサポートを受けることができます。
特にお年寄りやスマートフォンの初心者には実店舗でのサポートはありがたいと思うよ。
「ahamo」「povo」「SoftBank on LINE」と比較したときに、店舗があるっていうのはメリットだよね。
UQモバイルのデメリット
「UQモバイル」を利用するうえでのデメリットとしては以下のようなものがあります。
- auの回線しか選べない。
- データ容量のシェアができない。
- LINEの「ID検索」ができない。
auの回線しか選べない
格安SIMではドコモ、au、ソフトバンクから回線を選べるところがあるのですがUQモバイルではauの回線のみとなっています。
■ドコモ、au、ソフトバンクから選択可能
■ドコモ、auから選択可能
■ドコモのみ選択可能
■auのみ選択可能
UQモバイルは以前から回線はauのみだったんだけどKDDIに統合されたから今後も変わることはないだろうね。
回線が選べないと何か不便なことがあるの?
使ってるうえでは特に不便はないんだけど、スマホを持ち込んで乗り換えるときに元々使ってたキャリアの回線を選べばスマホのSIMロック解除をする必要がないのよ。
SIMロック解除?
うん。大手通信キャリアで購入したスマホにはSIMロックがかかってて他社では使えないようになってるの。そのロックを解除するのがSIMロック解除。詳しくは下の記事を見てね。
データ容量のシェアができない
格安SIMでは1契約のデータ容量を複数のSIMカードでシェアできるサービスを提供している場合があるのですが、残念ながらUQモバイルにはデータシェアのサービスはありません。
データシェアができれば20GBとか30GBとかの大容量の契約をして数人で分けて使うと安く利用できたりするんだけどね。例えばこういうイメージかな。
※Y!mobileのデータシェアの例
確かに家族で使ったりする場合には都合がよさそうね。
UQモバイルの「くりこしプラン」は1人で使うことを想定してサービスを充実させてるから、そういう意味でデータシェアはコンセプトに合わないんじゃないかな。
LINEの「ID検索」ができない
UQモバイルでは大手通信キャリアのように年齢認証ができないのでLINEの「ID検索」が利用できません。
これはUQモバイルに限らずほとんどの格安SIMではできないんだよ。
へー、意外なところでデメリットがあるんだね。
LINE自体は使えるんだけど「QRコード」とか「URL」で友達追加するしかないかな。
まとめ
というわけで「UQモバイル」のメリットとデメリットをまとめてみました。「UQモバイル」を選ぶかどうか悩んでいる人はこれらの情報をぜひ参考にしてくださいね。
まあ格安SIMっていうくらいだから安い料金で利用できるわけだけど、その分どこかにデメリットがあるっていうのは当然だよね。
そうだよ。要は自分にとってスマホを選ぶうえで何が重要なポイントなのかをちゃんと把握して、メリットとデメリットを見極めることが大切なのよ。
■各キャリアからUQモバイルへの乗り換え方法■