最近では格安SIMにもさまざまな選択肢がありますが「OCN モバイル ONE」も人気のある格安SIMの1つ。NTTコミュニケーションズが運営するドコモ系の格安SIMということで安心感もあるのではないでしょうか。
というわけでここでは「OCN モバイル ONE」の料金プラン、通話料金、オプション、さらにメリット・デメリットなどについて詳しく解説したいと思います。
※アイキャッチ画像及びトップ画像はOCN モバイル ONE HPより引用
OCN モバイル ONEとは?
「OCN モバイル ONE」はNTTコミュニケーションズが運営する格安SIM。ということで使用する回線はもちろんドコモ回線です。
MMD研究所の「2020年3月格安SIMサービスの利用動向調査」によると格安SIMの中では「楽天モバイル」「UQ mobile」「mineo」に次いで第4位のシェアをキープしています。
大手通信キャリアのサブブランドである「楽天モバイル」「UQ mobile」を除けば第2位なので比較的人気のある格安SIMであることが分かります。
料金プランについて
SIMカードは3種類
OCN モバイル ONEではデータ通信に音声通話とSMS(ショートメッセージサービス)が付いた「音声対応SIM」、データ通信にSMSが付いた「SMS対応SIM」、データ通信のみ可能な「データ通信専用SIM」のSIMカードがあります。
●音声対応SIM
インターネット、SMS、音声通話が利用可能。
●SMS対応SIM
インターネット、SMSが利用可能。
●データ通信専用SIM
インターネットが利用可能。
月額料金
3種類のSIMカード「音声対応SIM」「SMS対応SIM」「データ通信専用SIM」それぞれのデータ容量別プランの月額料金は以下の通り。
データ容量 | 音声対応SIM | SMS対応SIM | データ通信専用SIM |
1GB | 1,298円 | – | – |
3GB | 1,628円 | 1,100円 | 968円 |
6GB | 2,178円 | 1,650円 | 1,518円 |
10GB | 3,168円 | 2,640円 | 2,508円 |
20GB | 4,840円 | 4,312円 | 4,180円 |
30GB | 6,578円 | 6,138円 | 5,918円 |
プランの選択肢もわりと多いし、データ容量も1GBから30GBまで幅があってバランスがいいよね。
それに格安SIMの中では料金はかなり安い方よ。
最低利用期間・契約解除料は無し
スマホを契約するときに気になるのが最低○○年間は使わなきゃいけないっていうやつ。その期間内に解約すると違約金みたいなのを取られちゃうのよね。
「○年縛り」みたいなやつね。OCN モバイル ONEにはいわゆる「縛り」みたいな最低利用期間はないから安心だよ。解約料もなし。
OCN モバイル ONEには最低利用期間はなく、またそれに伴う解約金(違約金)もありません。
ただしMNPで転出する場合は電話番号1件あたり3,300円がMNP転出手数料として必要だから頭に入れといてね。
転出手数料は他の格安SIMでもある話だからね。
複数SIMでデータシェアが可能
OCN モバイル ONEでは1契約のデータ容量を複数SIMで分け合って利用することができます。
例えば「音声対応SIM」の20GBのプランを契約。さらに3枚のSIMカードを追加して4人で20GBのデータ容量をシェアして使用する、といった具合です。
契約しているのが「音声対応SIM」であっても「SMS対応SIM」や「データ通信専用SIM」のSIMカードを追加することもできるのよ。
追加したSIMカードにはプランの月額料金は必要ありませんが、別途月シェア用の月額料金が発生します。
●追加するシェアSIMカードにかかる費用
◉初期費用
初期費用 | 音声対応SIM | SMS対応SIM | データ通信専用SIM |
SIMカード 追加手数料 |
0円(※1) | 0円(※1) | 0円(※1) |
SIMカード 手配料 |
433円/枚 | 433円/枚 | 433円/枚 |
※1 「SIMカード追加手数料無料キャンペーン」の適用で0円。キャンペーン期間は2019年11月5日(火)~2020年11月30日(月)。12月からは料金改定によりキャンペーンと同等の条件で無料。
参考:SIM追加手数料無料キャンペーン
◉月額料金
音声対応SIM | SMS対応SIM | データ通信専用SIM |
1,000円/枚 | 520円/枚 | 400円/枚 |
シェアといっても月額料金が必要だからちょっと慎重に考えた方がいいのかな?
そうね。場合によってはシェアするより個別に契約してしまった方がいいこともあると思うよ。それぞれがどのくらいのデータ容量を必要としてるのかちゃんと考えて申し込んだ方がいいかもね。
余ったデータ容量は繰り越しができる
各料金プランで利用できるデータ通信容量がその月で使いきれずに余った場合は翌月末まで自動的に繰り越されます。
例えば10GBの「音声対応SIM」で3GBが余った場合、翌月は3GB+10GBで13GBを使用することができるのです。
データ容量の繰り越しはもう格安SIMでは当たり前になってるサービスだねー。
データ容量が繰り越されるのは翌月までなので注意してね。
通話料・通話オプション
OCN モバイル ONEの通話料(及びSMS送信料)は以下の通り。契約者が利用できる「OCNでんわ」というアプリを通して電話すると国内通話料金が半額になるのでお得です。
●通話料
通話種別 | 通常時 | アプリ利用時 |
国内通話料 | 22円 / 30秒 | 11円 / 30秒 |
海外通話料 | 国・地域により異なる |
●SMS料
送信種別 | SMS対応SIM |
国内 | 月内5通目まで:0円 月内6通目以降:3円/通 |
日本⇒海外 | 50円/通 |
海外⇒日本 | 100円/通 |
「OCNでんわ」はアプリといってもIP電話じゃなくて電話回線を使ってるから音質は普通に電話するときと変わらないのよ。
アプリを通して電話するだけで半額っていうのは嬉しいよね。
OCNでんわ
NTT Communications Corporation無料posted withアプリーチ
また「OCNでんわ」を利用することを条件に国内通話を対象とした3種類の通話オプションが用意されています。
- 10分かけ放題(月額 935円)
- トップ3かけ放題(月額 935円)
- かけ放題ダブル(月額 1,430円)
●10分かけ放題(月額 935円)
「OCNでんわ」を使って発信することで10分以内の国内通話がかけ放題になるオプション。短時間の電話を頻繁に利用する人におすすめです。
●トップ3かけ放題(月額 935円)
「OCNでんわ」を使って発信することで通話料の上位3番号が無料になるオプション。特定の電話番号によく電話をする人におすすめです。
●かけ放題ダブル(月額 1,430円)
「10分かけ放題」と「トップ3かけ放題」を組み合わせたオプション。10分超過分の月内通話料上位3番号の通話料が無料となります。
「トップ3かけ放題」の通話料の上位3番号が無料になるっていうのは面白いオプションね。
電話の使用状況をちゃんと把握して自分に合ったオプションを選ぼうね。
OCN モバイル ONEの通信速度
格安SIMにおいて料金と同じくらい気になるのが通信速度。料金の安さよりもむしろ快適にデータ通信ができることを優先しているという人もいるでしょう。
OCN モバイル ONEの通信速度は、MMD研究所による「MVNOネットワーク品質調査(2020年10月末時点)」によるとドコモ回線を利用する格安SIMの中では綜合点がトップという評価。
参考:MMD研究所「2020年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査」
「Web表示」「マップ表示」「動画再生」「ギガ消費」「アプリDL」「通信速度」という6項目で採点した結果、OCN モバイル ONEはいずれの項目でも高い得点をマークしています。
ドコモ回線ではOCNモバイルONEの評価が総合的に高かった。すべての項目において基準値を大幅にクリアしている
「「MVNOネットワーク品質調査」(2020年10月末時点)- 株式会社MM総研」より引用
格安SIMとはいえさすがドコモ系、といったところなのかな?
この評価なら通信速度に関しては心配する必要はなさそうね。
OCN モバイル ONEのメリット・デメリット
OCN モバイル ONEのメリット・デメリットをまとめてみました。デメリットがそれほど気にならないのであれば選んでみるのもよいと思います。
●OCN モバイル ONEのメリット
- 月額料金が比較的安い。
- 余ったデータ容量は翌月に繰り越せる。
- 最低利用期間、解約料がない。
- データ容量を複数のSIMでシェアできる。
- 全国約87,000カ所の無料Wi-Fiスポットが利用可能。
- 専用アプリを使うと通話料が半額。
●OCN モバイル ONEのデメリット
- 家族割がない。
- ドコモ回線しか選べない。
格安SIMの中では月額料金が比較的安いし通信速度も安定してるよね。用意されてる料金プランも1GB、3GB、6GB、10GB・・・ とデータ容量のバランスがよくて選びやすいんじゃないかな。
ドコモ回線しかないからauとソフトバンクから乗り換えする人はスマホのSIMロック解除をしないといけないのは注意してね。