「UQモバイル」には音声通話が付いた料金プランとして「くりこしプランS」「くりこしプランM」「くりこしプランL」の3種類が用意されています。
- くりこしプランS(3GB:1,628円/月)
- くりこしプランM(15GB:2,728円/月)
- くりこしプランL(25GB:3,828円/月)
どの料金プランも一長一短ありで「これにする!」とスパッと選ぶことができない人も多いのではないでしょうか?
というわけで本記事ではデータ容量15GBの「くりこしプランM」はこんな人に向いている、という解説をしていきます。
自分に合ったデータ容量を把握する
大手通信キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の大容量プランを使っている人は「自分が1ヶ月にどのくらいのデータ容量を使ってるのか」っていうのをよく把握できてないんじゃないかな?
そうかもね。よく分からずになんとなく大容量プランを契約して使い続けてると、データ通信量の節約とかあまり気にしてない感じだよね。
それだと「そろそろ格安SIMに乗り換えたい」となったときに「どの料金プランが自分に合ってるの?」ってことになっちゃうんだよ。
まずは自分が1ヶ月間にどのくらいのデータ容量が必要なのかちゃんと把握することが大切だね。
「UQモバイル」の「くりこしプラン」の詳細は以下のようになっています。
S | M | L | |
月額料金 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
節約モード時 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
3GBと15GBの切り分け
「くりこしプランS」の方が安いからもちろんおすすめなんだけど、データ容量3GBはちょっと厳しいっていうのなら「くりこしプランM」を選ぶといいね。
使用できるデータ容量が3GBの「くりこしプランS」は月額料金が1,628円と3つのプランの中では最も安くて魅力的。しかし1ヶ月間のデータ通信量を3GB以内にするにはさすがにいろいろと節約する必要があります。
「自分は節約できるので問題ない」という人には「くりこしプランS」がおすすめですが「ちょっとそこまで節約して使うのは無理」「1,100円高くてももっと自由に使える方がいい」という人には15GBが使える「くりこしプランM」がおすすめです。
データ容量が3GBの「くりこしプランS」と比べてみるのが分かりやすいってことだね。
データ通信量を3GBに抑える使い方を知る
仮に「くりこしプランS」を使うとして、どうすればデータ通信量を3GBに抑えられるかっていうのを知っておくといいよ。
それが自分にとって難しいかどうかっていうのが選ぶ基準になるってわけね。
基本的にデータ通信量を抑えるにはWi-Fiに接続してスマホを使うのが一番いいんだよね。
そもそも「Wi-Fi」が何なのかよく分からない、っていう人はまずこちらを参考にしてね。
普段の生活の中でWi-Fiが使える状況を把握するのがポイントだよ。
日常生活でスマホを利用する機会
- 自宅での利用。
- 通勤時に利用(バスや電車など)。
- 職場での利用(休憩時間など)。
- 出張時に利用(仕事の合間)。
- 出張時に利用(ホテルなど)。
- 休日の外出時に利用(買い物や食事など)。
- 旅行先で利用。
普段の生活でスマホを使うときって大体こんな感じじゃないかな?
そうだね。この中でWi-Fiが利用できる状況がどれだけあるのか? ってことだね。
◉自宅での利用
自宅でスマホを使うときはWi-Fi接続は必須だね。
これって意外に知らない人もいるんだけど、自宅でWi-Fiに接続していないっていう人はぜひ試してね。
自宅には何らかの光回線を引いてパソコンを使っている人がほとんどでは? そうであれば市販のWi-Fiルーター(プロバイダーがレンタルする場合もあり)を使えばスマホをWi-Fiに接続して利用することができます。
光回線では容量無制限のプランを契約しているケースが多いと思うので、その場合はスマホをWi-Fiに接続すればデータ容量を気にせず使えるし、スマホ側の料金プランのデータ容量を消費することもありません。
※ただしプロバイダーによっては一定期間(3日間など)に大量のデータ通信を行うと通信速度制限が課される場合があるので注意。
◉通勤時に利用(バスや電車など)
通勤途中に電車やバスの中でスマホを使ってるっていう人は多いんじゃないかな。
電車だとWi-Fiが使える場合があるけどね。バスでは無い方が多いかなー・・・
そうだね。でも電車でも接続が悪くてキャリアのデータ通信に切り換えちゃうこともあるよね。
通勤時だと30分~1時間くらい毎日使うことになるからWi-Fiなしだと注意が必要だね。
何に使ってるかも重要だよ。通勤時だとSNS、動画視聴、ゲームなんかがメインだよね。特に動画視聴はWi-Fiなしだとマズいよ。
●動画試聴時(YouTube)のデータ通信量の目安
画質 | 30分 | 1時間 |
480p(SD画質) | 約250MB | 約500MB |
720p(HD画質) | 約500MB | 約1GB |
1080p(フルHD画質) | 約1GB | 約2GB |
通勤時間を30分としても毎日これを続けてたら大量にデータ通信量使ってしまうからね。
週休2日で20日間として480pで試聴すると1ヶ月に5GB必要なのね。「くりこしプランS」だと完全にアウトだよ。
◉職場での利用
職場にWi-Fiがあれば問題なしだね。
でもWi-Fiが整備されてないっていう職場も多いよ。
確かにね。それにセキュリティ面で制約がかけられてる場合もあるかもね。そういうところではスマホのキャリアのデータ通信を利用するしかないね。
まあ、でも使うと言っても昼休みとか休憩中だからね・・・
そうだね。あまり仕事中にスマホをたっぷり触ってる人はいないんじゃないかな(笑)?
休憩中でも通勤時と同じように動画とかデータ通信量が大きくなる使い方には注意だね。
◉出張時に利用
仕事によっては出張とか外回りが多くて社内にほとんどいないっていう人も多いわね。
うん、特に出張先だとなかなか自由にWi-Fiは使えないね。まあ、さすがに使うとしてもやっぱり休憩中くらいだと思うけど。
あと、長期出張だと自宅に帰らずにホテル住まいってパターンがあるよ。
でもホテルなら今はもうWi-Fiが完備されてるところが多いからそんなに心配することはないかな。ホテルによっては通信速度が遅くなったりすることがあるけど、そこは我慢するしかなわね。
◉休日の外出時に利用
買い物や食事で外出してるときにスマホを使うタイミングといえば、どんなときだろう・・・
さすがに買い物中や食事中はそんなに使わないんじゃないかな。どちらかというと移動中とかお茶を飲んで休憩中とかだよね。
電車で移動ならWi-Fiが使えるよね。歩いてる場合はさすがに無理だけど。
休憩中もカフェチェーンだとWi-Fiが使えるところがけっこうあるよ。
◉旅行先で利用
旅行に行ったときはキャリアのデータ通信に頼らざるを得ないことが多くなるね。
確実にWi-Fiが使える環境はホテルくらいかなー。
うん、でも旅行はそんなに頻繁に行くわけではないからね。逆にこういう時に安心して使えるようにする為に普段データ通信量を節約しておく、っていうのが賢い使い方だよ。
今説明したような内容でスマホを使うことができるならデータ容量3GBでもいけるんだけど・・・
ポイントとしてはこんなところかな?
- 通勤時にWi-Fiが使えない ⇒ でもネット接続したい。
- 職場にWi-Fi環境がない ⇒ 休憩時間などにネット接続したい。動画も観たい。
- 出張が多い ⇒ 仕事の合間にネット接続することが多い。
- 休日によく外出する ⇒ Wi-Fiを使えない場合が多い。
たぶんこんなところだね。
うーん、けっこう該当する人は多そうかな。
私は3GBのプランを使ってるんだけど、私の使い方は・・・
- 自宅ではWi-Fi接続。
- 通勤時はほぼ使わない。使ってもSNSくらい。
- 職場にWi-Fiはないけどパソコンでネット利用は可。
- 職場ではほぼSNSのみ。
- 出張はあまりない。
- ゲームはほとんどしない。
- 動画は見るけどWi-Fi接続時のみ。
- 外出時に使用するときはSNSやGoogleマップがメイン。
これで3GBでじゅうぶんだよ。
なるほどね。
だけど、例えば「通勤時にWi-Fiなしで動画が観たい」「職場でWi-Fiなしで動画が観たい」とかだと「くりこしプランS」では厳しいから「くりこしプランM」をおすすめするよ。
Wi-Fiが無い環境で使うときはSNSくらいにしてるのね。
うん。でもインスタグラムみたいに画像を大量に読み込むアプリだとけっこうデータ通信量が必要だから、ガッツリ使いたい人にはやっぱり「くりこしプランM」の方がおすすめかな。
「ahamo」や「povo」より使える?
大手3社のオンライン専用の料金プランを検討してる人なら「くりこしプランM」の方がおすすめかもしれないよ。
ドコモの「ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO」に乗り換えを検討しているなら、UQモバイルの「くりこしプランM」はじゅうぶん対抗できる料金プランだと言えます。
くりこし プランM |
ahamo | povo | LINEMO | |
月額 料金 |
2,728円 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
データ 容量 |
15GB | 20GB | 20GB | 20GB |
容量 超過時 |
最大 1Mbps |
最大 1Mbps |
最大 1Mbps |
最大 1Mbps |
無料 通話 |
なし | 5分 | なし | 5分 |
うーん、でもデータ容量が5GB少ないわけだし、やっぱり「ahamo」「povo」「LINEMO」の方がいいんじゃないの?
一見するとそう見えるかもしれないね。でも「くりこしプランM」にもいろいろメリットがあるんだよ。
「ahamo」「povo」「LINEMO」に対する
「くりこしプランM」のメリット
- 節約モードが使える。
- データ容量の繰り越しができる。
- 店頭でのサポートあり。
節約モードが使える
「くりこしプラン」では「高速モード」と「節約モード」を自由に切り替えることができます。
【高速モード】
通常の状態。高速のデータ通信が可能。利用に応じでデータ通信量を消費する。
【節約モード】
通信速度を抑えた状態。この状態で利用するとデータ通信量を消費することはないのでデータ容量は減らない。
「節約モード」で使ってる限りデータ容量が減ることはないんだよ。これは大きなメリットだね。
でも遅くないのかな?
「くりこしプランS」は節約モードだと最大300Kbpsだから、ちょっとストレスがあるんだよね。でも「くりこしプランM」なら最大1Mbpsで使えるからそれほどストレスはないわね。
なるほど。
SNSなんかは普通に使えるし、画質を落とせば動画だって観ることができるよ。
これは「ahamo」「povo」「LINEMO」にはない機能なのね。
「ahamo」「povo」「LINEMO」もデータ容量を使い切った後は「くりこしプランM」の節約モードと同じ最大1Mbpsになりますが、自由に切り替えることはできません。
その点「くりこしプランM」では、なるべく節約モードで使用してデータ通信量の消費を控えつつ必要なときに高速モードで使用する、といった柔軟な使い方ができます。
データ容量の繰り越しができる
「くりこしプランM」なら余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができるんだよ。「くりこしプラン」っていうくらいだからこれは最も象徴的な特徴だよね。
そうかー、「ahamo」「povo」「LINEMO」は余っても繰り越すことができないのか。
これはさっき説明した「節約モード」と合わせて使うと大きな威力を発揮するんだよ。
「くりこしプランM」では、なるべく「節約モード」でデータ通信量を抑えながら利用して余ったデータ容量は翌月に繰り越す。そして必要に応じて大容量プランのように使う、といった使い方ができます。
例えば1ヶ月に5GBしか使わなかったら余った10GBが翌月に繰り越されるわけ。すると翌月は25GB使えることになるのよ。
使い方次第では「ahamo」「povo」「LINEMO」よりも大きなデータ容量で使えるってことか。これは確かに魅力のある機能だね。
店頭でのサポートあり
「ahamo」「povo」「LINEMO」はオンライン専用の料金プランなので、申し込みや問い合わせなどは基本的にオンラインでの対応となります。
しかしUQモバイルは全国に「UQスポット」と呼ばれる実店舗を展開しているので、店頭での申し込みや問い合わせが可能です。
UQスポットでの取扱いサービス
- 新規(MNP)申し込み
- 機種変更
- 修理受付
- 契約情報変更(契約住所・連絡先・料金プラン・オプションサービス)
店頭で対応してもらえるのは、特にお年寄りにはありがたいよね。
うん。これまでガラケーを使っててスマホにまだ慣れてなかったりすると難しいことが多いからね。
まとめ
ということで「3GBのくりこしプランSではちょっと厳しいかな・・・」「3,828円のくりこしプランLだとあまり格安っていう気がしないな~」という人は「くりこしプランM」を選ぶのがおすすめです。
確かに3GBと15GBだとかなり違うし、月額料金2,728円ならじゅうぶん安いもんね。
格安SIMの中容量帯(10GB~20GBあたり)では圧倒的に月額料金が安いから「くりこしプランM」もほんとにおすすめだよ。
「くりこしプランS」「くりこしプランL」についても参考にしてくださいね。