格安SIMの中には、いわゆる「繋がりやすさ」の要因である「通信速度」において、高速通信⇔低速通信を切り替えることができる機能を備えいているブランドがあります。
実はUQモバイルもその機能を備えた格安SIMの1つ。UQモバイルでは本機能における低速通信のことを「節約モード」と呼んでいます。
この「高速通信⇔低速通信」の切り替えというのがかなり使える機能なのです。というわけでUQモバイルの「節約モード」について詳しく見ていきたいと思います。
「節約モード」機能の概要
それほど多くはないけど「節約モード」機能を採用してる格安SIMもいくつかあるよね。
UQモバイルも「節約モード」機能を導入してるんだよね。
UQモバイルの「くりこしプラン +5G」では、通信速度を「通常モード」⇔「節約モード」と切り替えることができます。
「通常モード」は(下り)最大225Mbpsの高速通信。「節約モード」は「くりこしプランS +5G」で(下り)最大300kbps、「くりこしプランM/L +5G」で(下り)最大1Mbpsの低速通信を指しています。
つまり「高速通信」⇔「低速通信」を切り替えることができるっていうことだよ。
料金プラン くりこしプラン +5G |
通信速度(下り) | |
通常モード | 節約モード | |
S | 最大225Mbps | 最大300Kbps |
M | 最大225Mbps | 最大1Mbps |
L | 最大225Mbps | 最大1Mbps |
でもわざわざ低速通信にする意味があるの?
低速通信の状態であればどれだけデータ通信をしてもデータ容量を消費しないんだよ。
あー、なるほど。それで「節約モード」ってことなのね。
「通常モード」への切替方法
余ったデータ容量は次月に繰り越しされるわけですが、特に手続きや操作などは必要ありません。月が変わると自動で繰り越ししてくれます。
でも「通常モード」から「節約モード」に切り替えるのはどうやったらいいの?
「通常モード」⇔「節約モード」は「UQ mobile ポータルアプリ」で簡単に切り替えることができるよ。
詳しくはこちらの記事をみてね。
節約モード時の通信速度について
料金プランで通信速度が異なる
余ったデータ容量は全て繰り越しできるわけではなく、料金プランによって上限が設定されています。
「くりこしプラン +5G」では「節約モード」に切り替えると低速通信でのデータ通信となりますが、料金プランによって低速通信時の通信速度が下表のように異なります。
料金プラン くりこしプラン +5G |
通信速度(下り) | |
通常モード | 節約モード | |
S | 最大225Mbps | 最大300Kbps |
M | 最大225Mbps | 最大1Mbps |
L | 最大225Mbps | 最大1Mbps |
「節約モード」における通信速度は「くりこしプランS +5G」が最大300kbps、「くりこしプランM/L +5G」が最大1Mbpsとなります。
月間の基本データ容量を使い切った後は低速通信になるんだけど「節約モード」も同じ状態だと思っていいよ。
つまり「くりこしプラン +5G」のMとLはデータ容量を使い切った後の低速通信の状態でも最大1Mbpsでデータ通信ができるけど「節約モード」でも同じ恩恵が受けられるってことね。
そういうこと。これがかなり便利なんだよ。
節約モードを使った感想
実際「節約モード」でスマホを使ってるときって何も問題ないのかな? 快適に使えるの?
これはやっぱり料金プランの違いで変わってくるよね。
最大1Mbpsと最大300kbpsだと使い勝手が違うってことかな・・・
そうだね。一応300kbpsでのデータ通信についてはUQモバイルの公式HPに使い勝手が記載されてるんだけど・・・
実際に使ってみるとちょっと印象が違うかなー。
やっぱりそうだよね。
というわけで、実際に最大300kbpsと最大1Mbpsでそれぞれ数日間使ってみたときの印象を一覧にしてみたよ。
「節約モード」時における2種類の通信速度(最大1Mbpsと最大300kbps)それぞれで各種サービスを使ってみたときの印象は以下の通りです。
サービス | 最大1Mbps | 最大300Mbps |
ストレスなし | ややストレスあり | |
ややストレスあり | ストレスあり | |
ストレスなし | ストレスあり | |
YouTube(画質:低) | ストレスなし | かなりストレスあり |
YouTube(画質:高) | ややストレスあり | ほぼ使えない |
ネット検索 | ストレスなし | ストレスあり |
Googleマップ | ストレスなし | ストレスあり |
さすがに最大300kbpsだとちょっとキツイね。動画はほぼアウトかな。
なるほどー。逆に最大1Mbpsはかなり優秀なんだね。どのサービスでもほぼ使えるってことだよね。
節約モードの活用法
「節約モード」についてはよく分かったけど、じゅうぶんデータ容量が残ってたらそんなに使いどころは無いんじゃないの?
確かに「節約モード」だけだとそれほどインパクトはないんだけど「低速通信でも最大1Mbps」「余ったデータ容量は次月に繰り越し」という2つの機能と組み合わせると強力なメリットになるんだよ。
「くりこしプランM +5G」「くりこしプランL +5G」では以下のような使い方でデータ容量を有効に利用することができます。
「節約モード」でも「最大1Mbps」でデータ通信可能。
↓
「最大1Mbps」ならSNSや低画質の動画などはストレスなく利用可。
↓
日頃から「節約モード」で利用。必要なときだけ「高速モード」。
↓
「節約モード」はデータ容量を消費しないのでデータ容量が余る。
↓
「繰り越し」機能により余ったデータ容量を翌月に繰り越し。
そのまま「くりこしプランM +5G」を使い続ければ余った10GBは丸々繰り越されることになるのですが、当月「くりこしプランS +5G」(データ容量:3GB)に料金プラン変更したとしましょう。
なるほどね。日頃から節約してればデータ容量をたくさん余らせることができるってわけね。
そう。そうすれば繰り越すデータ容量も大きくなるから実際の基本のデータ容量より大幅に増えた状態で使えるんだよ。
例えば「くりこしプランM +5G」はデータ容量が15GBなので、日頃から節約モードを利用して毎月繰り越しを続ければ、月に基本のデータ容量の倍の30GBを使うことも可能です。
例えば「○月は旅行に行くからデータ容量をたくさん使いそう」っていうことが分かってたら、前もってデータ容量を節約してたくさん繰り越して、旅行のときにたっぷり使うことができるよね。
確かに、いざというときの為にデータ容量を温存しやすいのは便利だねー。
ちなみに格安SIMの中で「節約モード」「低速通信でも最大1Mbps」「余ったデータ容量は次月に繰り越し」の3つの機能が揃ってるのはUQモバイルくらいなんだよ。
えー、そうなんだ!
ここまで見てきたように「節約モード」は「くりこしプラン +5G」のM、Lで威力を発揮するんだけど特に「くりこしプランM +5G」がおすすめかな。
そうなの?
うん。詳しくはこの記事を参考にしてね。